【失敗しないテントの選び方】3タイプを使ってわかったメリット/デメリットを比較します

初めてのテントを選ぶとき、何を頼りに選べばいいか迷いますよね。

今回は、テントのタイプ(ドーム・ワンポール・ベル型)を切り口にご紹介します。

それぞれのメリット・デメリットを考慮して、「自分のキャンプスタイルに合うタイプ」を見つけてもらえたら幸いです!

※2人用テントの選び方の基本的なポイントは、こちらの記事をどうぞ。

【2人用おすすめテント】タイプ別に厳選9つご紹介!夫婦やカップルキャンプに◎

2019年2月10日

テントには大きく分けて2つのタイプがある

テントのタイプには、大きく分けて2つのタイプがあります。

  • ドーム型テント
  • ワンポール型テント

この2つのタイプに派生して、以下のようなテントの型もあります。

  • ドーム型テント
    ⇒ツールーム型・ワンタッチ型
  • ワンポール型テント
    ⇒ベル型

今回は、この中からわたし達が実際に試したドーム型・ワンポール型・ベル型の3タイプについて、基礎知識とメリット・デメリットをご紹介していきます。

ドーム型は、テントのスタンダード!

最も多くのキャンパーが使っているのが「ドーム型」のテント。

わたし達が2人キャンプで使用したのは、スノーピークの「アメニティドームM」。

よって、アメニティドームを使った感想をもとに、メリット・デメリットを記載します!

ドーム型の感想を一言で表すと…

まずは、結論から。

ドーム型テントは、テント内で過ごしやすい一方で設営がやや面倒です。

よって、2人以上で設営する場合や、テント内の居住空間を重視したい人におすすめ。

わたし達は2人でキャンプに行きますが、個人的には初心者2人キャンプでの初テントには少し設営が大変なのでは…と思います。

(初設営で30分以上かかってしまいました…)

ドーム型テントのメリット

  1. ドーム型の天井は圧迫感少なく快適
  2. 出入口から雨が降り込まない
  3. 前室があればタープなしでも◎
  4. 撤収時はひっくり返して裏面を乾燥させられる

箇条書きでまとめると、こんな感じです。

1)天井の圧迫感が少ない

ワンポール・ベル型テントと比較すると、ドーム型なのでテントの端まで有意義に使えるのが大きなメリットです。

2)出入口から雨が降り込まない

出入口部分に屋根があることが多い

ワンポールテントとは違って、出入口から雨が降り込みにくいです。

また、出入口に屋根がついていたり、前室(玄関のようなイメージ)がついていたりするドーム型テントが多いのもメリット。

3)前室があればタープなしでも◎

ひとつ前の項目と似ているんですが、前室があればタープをたてなくても雨や陽射しがしのげるのもメリットです。

特にスノーピークのアメニティドームは、ポールを2本足せば前室の屋根を拡張できるので、雨の日×タープなしでも快適でした!

実際の雨キャンプの写真

4)撤収時はひっくり返して裏面を乾燥させられる

ドーム型テントは、ペグを地面に打たなくても自立するので、撤収前にテントを乾燥させたいときも、ドーンとひっくり返して床の裏面を乾かせるんです。

ワンポール・ベル型はコレができないので、地味なポイントかもしれませんが、ドーム型の大きなメリットだと思います。

ドーム型テントのデメリット

  1. 設営は少し力が要る&やや大変
  2. テント内は腰を曲げて移動する感じ

1)設営はやや大変

ワンポールと比較してしまうと、ポール(=フレーム)の数が多い分、設営はやや面倒でした。

初めての設営は、四苦八苦して30分以上かかってしまった…。

また、フレームの組み立てにやや力が要るのですが、わたしは非力すぎてできず(笑)。初心者が1人でたてるのは難しいかもです。

2)テント内は腰を曲げて移動する感じ

アメニティドームMは大人2人子ども3人が使えるほどの大きさですが、それほどのサイズでも天井の高さは150cm。

大人がテント内を移動するときは、基本腰を曲げて歩く感じです。

身長が高い人は、着替えるときなど少し不便かも?

ワンポールテントは、設営の簡単さ重視の人にぴったり!

1本のポールで支える、三角屋根が特徴のワンポールテント。

わたし達が使用したのは、ロゴスの「ナバホTepee300」です。

使用レビューも書いていますので、検討中の方はどうぞ!

2人キャンプにぴったり!ロゴスのテント「ナバホ300」を4年使った感想&設営方法

2016年12月12日

ワンポール型の感想を一言で表すと…

結論を先にまとめると、ワンポールは設営がとても簡単なので初心者1人でもたてられます。

わたし達の場合、初めてでも20分以内で設営できました。

ただ、天井が三角形なことによりテント内はやや圧迫感があるので、居住性はドーム型に劣るかも。

設営の簡単さ重視の人におすすめです。

ワンポール型テントのメリット

  1. 設営がラクで1人でもできる
  2. 中央部分の天井が高いため立って着替えられる
  3. ポール1本なので収納時も軽い&コンパクト

1)設営がラクで1人でもできる

とにかく設営がラクです。

ドーム型テントを設営できなかった筋力不足のわたしでも、1人でたてられます。

2)中央部分の天井が高い

ロゴスのナバホ300の天井の高さは、180cm。大人でも立って着替えられるほどです。

ただし、この高さは中央のポールがある部分だけですが…!

3)ポール1本なので軽い&コンパクト

ポールの本数が少ないため、パーツが軽く、収納時もコンパクトになります。

ナバホ300の場合は、総重量約4kg。

同じく2~3名用のドーム型テント(アメニティドームS)が約5kgなので、比較的軽いです。

持ち運びや収納の観点からも◎。

ワンポール型テントのデメリット

  1. 屋根が三角なので端はデッドスペースになる
  2. 出入口は雨が降り込んでしまう
  3. タープと連結して使用する必要あり

1)屋根が三角なので端はデッドスペースになる

物が置きにくいデッドスペースになる

三角屋根なので、テント内の端の空間はデッドスペースになってしまいます。

そのため、例えばわたし達が使うナバホ300は2~3人用ですが、2人でもギリギリという感じ。

中に持って入れる荷物は、着替えが入ったリュックぐらいです。

よって、テント内で長時間過ごす場合は、少し大きめのサイズを購入した方が良いかも。

2)出入口は雨が降り込んでしまう

出入口に屋根がないと雨が降り込む

三角の構造上、ワンポールテントを出入りする際に雨が降り込んでしまう確率が高いです。

ロゴスのナバホ300には屋根がないのですが、この点が気になる場合は屋根つきのワンポールテントを選びましょう。

3)タープと連結して使用する必要あり

晴れていて涼しい日ならば問題ありませんが、困るのは雨が降っていたり、陽射しが強くて暑かったりする場合…。

前室がない&出入口の屋根がないワンポールテントの場合、タープと連結する必要があります。

タープについてはコチラの記事もご参考に!

【初心者向け】失敗しないタープの選び方&おすすめタープ4選

2017年5月29日

ベル型テントは、ゴージャスなキャンプを楽しみたい人向け!

最後に、ワンポール型の派生タイプである「ベル型」について。

グランピングでもよく見かける形で、ポールは中央に1本ですが、端の部分が少し立ち上がっているため、通常のワンポールテントよりは使えるスペースが広くなります。

わたし達が使用したのは、ニュートラルアウトドアという新しいブランドの「GEテント4.0(5人用)」です。

さらに、とにかく虫が嫌いなわたしは、インナーテントも購入。

ちなみに、ベル型テントの多くは素材がコットンなのですが、今回わたし達が購入したGE4.0の素材はポリエステルです。

これにも理由があるので、メリット・デメリットの中でご紹介します!

ベル型の感想を一言で表すと…

結論から言うと、設営が簡単&空間が広くて快適でしたが、重い!かさばる!ので、初テントには向かなさそうです。

2つ目、3つ目のテントでは検討しても良いかも…!

ベル型テントのメリット

  1. 設営がラクで1人でもできる
  2. 見た目がかわいくて中もゴージャス
  3. インナーテントを使えば2ルームにできる

1)設営がラクで1人でもできる

設営方法はワンポール型とほぼ同じなので、設営はラクです。

「設営難しそう…!」と思っていたのですが、女性1人でもできました!

2)見た目がかわいくて中もゴージャス

なんといっても、見た目の可愛さよ…。

モンゴルのゲルっぽい感じで、自然の中でも映えます。

中もゴージャスで、テント内で過ごすのが楽しかったです。

3)インナーテントを使えば2ルームにできる

少し大きめのサイズを買って、インナーテントをつけることで、2ルームっぽい使い方も可能。

わたし達のGE4.0は、そのまま使う場合は5人が寝られる大きさ。

ただし、テントの半分の大きさの専用インナーテントをつけた場合、インナーテントの就寝可能人数は2~4人。

※実際の使用感としては「2人でジャストサイズでは?」という感じでした。

インナーテントがない方の半分は、リビングスペースとして使用できます。

ベル型テントのデメリット

  1. 重い&大きくて運搬・収納に困る
  2. 結露がすごいor雨に弱い
  3. 乾かすのが難しい

1)重くて大きいので持ち運び&収納に困る

いやー、とにかく重くて大きい。わたしわかなり踏ん張らないと運べないです。

というのも、GE4.0の重さは10kg、収納時の長辺は91cmとなかなかのサイズ感。

GE4.0はテント自体は5人用ですが、別のサイズとして2人用のGE2.5というのもあります。2人用とはいえ、こちらは6kg、ドーム型と同じくらいですね。

もう少しマニアックな話をすると、GEシリーズの素材はポリエステルなので比較的軽い素材です。

多くのベル型テントはコットン・ポリコットン素材なのですが、例えばポリコットンのノルディスク2~3人用テント「アスガルド7.1」の場合は、15.5kg…!とても重い…。

2)結露がすごいor雨に弱い

これまた細かい話になってしまうのですが…

ポリエステル素材のベル型テントは、結露がすごいです。朝、室内に小さな水たまりが…!(笑)

シングルウォールと言って、壁が1枚だとこうなってしまうので、インナーテントなしで使うとちょっと大変かも。

(インナーテントの中は大丈夫でした!)

一方、コットン素材のベル型テントは、雨に弱いです。土砂降りだと不安。それと、しっかり乾かさないとカビも不安…。

3)乾かすのが難しい

いずれにしろ水に弱いベル型テント。

しかも、その大きさ&重さゆえ、乾かすのが難しい…!

先日使ったときは晴れ撤収だったのですが、チェックアウトの時間までに完全には乾かず、家に帰ってから狭いベランダにどうにか干して乾燥させました。

(ベル型テントの人、どうやって完全乾燥させてるの…?)

スタイルに合ったテントを選ぼう

3つのタイプのテントを、メリット・デメリットと共にご紹介してきました。

結局、失敗しないテントのタイプ選びのポイントは、自分達のスタイルに合ったタイプを選ぶことだと思います。

ドーム、ワンポール、ベル型それぞれに良いところと気になるところがあるので、それらを比較して、自分達のスタイルに合ったものを選んでください!

最後に、わたしが考えるそれぞれのタイプのポイントをまとめておきますので、参考になれば幸いです!

ドーム
【メリット】
居住性が高い
雨が降り込まない
乾燥がラク
【デメリット】
設営やや大変
テント内で立てない
居住空間重視の初心者にもおすすめ
ワンポール
【メリット】
設営が簡単
天井が高い
軽い&コンパクト
【デメリット】
屋根の圧迫感
雨が降り込む
設営の簡単さ重視の初心者にもおすすめ
★筆者イチオシ!
ベル
【メリット】
居住性が高い
設営が簡単
天井が高い
【デメリット】
重い&大きい
水関連に弱い
2つ目以降のテントにおすすめ

3タイプの比較のために、実際に使用したテントはこちら。

こちらの記事もどうぞ!

2人キャンプにぴったり!ロゴスのテント「ナバホ300」を4年使った感想&設営方法

2016年12月12日

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2019年2月10日

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