【初心者向け】雨キャンプするなら知っておきたい20のこと

キャンプを予定していた日が、まさかの雨…!

キャンプ好きは「雨キャンプも楽しい」とは言うものの、本当に雨の中で無事キャンプができるのか、心配になりますよね。

今回は、キャンプ初心者向けに以下の2点を細かくお伝えしていきます。

この記事の内容
  • どれくらいの雨だったらキャンプできるの?
  • 雨キャンプをするために知っておくべきこと

もくじ

初心者が雨キャンプができるかどうかの判断基準

どれくらいの雨だったらキャンプができるのか

それぞれの経験値にもよりますが、初心者の場合と仮定すると、以下がひとつの参考基準になるかと思います。

初心者の場合
  1. キャンプできる
    小雨
    一時的に雨が降る予報(夕立など)
  2. 経験値次第
    断続的に雨が降る予報
  3. キャンプできない
    台風
    暴風雨
    継続的に土砂降り

1)雨キャンプができる場合

傘なしでも行動できるぐらいの小雨の予報や、夕立など一時的に雨が降る予報の日は、キャンプできます。

むしろ、雨キャンプ日和だと思います。

筆者
山など天気の変わりやすい場所にキャンプ場があるから、キャンプ中ずっと晴天である方が珍しいような…!

2)経験値次第で雨キャンプができる場合

1泊2日キャンプの2日間が、ずっと雨予報だった場合。

土砂降りをのぞいて、小雨や、強まったり弱まったりといった予報であれば、経験値や装備次第で雨キャンプも可能です。

とはいえ、例えば「キャンプをはじめてする日がずっと雨予報」な場合は、延期した方が良いかもしれません。

筆者
雨の日は晴天時とは違った配慮も必要になるので、「キャンプって大変だな…」と思ってしまう可能性も…。

キャンプを何度か経験していて、テントの設営など一通りわかっているならば、小雨や断続的な雨予報の日は雨キャンプに挑戦してみるのもアリです。

3)雨キャンプができない場合

キャンプの経験値にかかわらず、台風や暴風雨の日は、キャンプを延期・中止するのがおすすめ。

このような天候の場合、自然のなかで過ごすキャンプでは、何が起こるかわかりません。

筆者
例えば、浸水・土砂崩れ・倒木など…大変危険です。

また。1日中土砂降りの予報の場合も、同じく延期・中止するのが安心です。

※キャンプ場ごとに「何日前までならキャンセル料が不要か」が異なるので、事前に確認しておくことも重要です。

***

さて、小雨や一時的な雨であれば「雨キャンプ可能」とお伝えしました。

しかし、雨キャンプをするには知識と対策が必要!

事前に知っておきたい20のことを、準備・設営・撤収に分けてご紹介していきます。

…と、その前に「持ち物リストだけ知りたい!」という方もいると思うので、先に雨キャンプ時の追加持ち物リストをまとめます。

初心者必見!雨キャンプ時の追加持ち物リスト

強めの雨キャンプだった日

キャンプ予定日に雨の予報がある場合は、以下のものを追加で持って行くのがおすすめです。

雨キャンプ時の追加持ち物リスト
  • レインウェア
  • 傘(ちょっとした移動に便利なのであった方がいいです!)
  • 防水シューズ
  • ゴミ袋(濡れたテントやタープをぶち込む用)
  • 大きめのシート(撤収時に道具に泥がつかないように)
  • 長めのペグ
  • 多めのタオル
  • 多めの着替え(撤収でびしょ濡れになる可能性も…)

さて、上記のアイテムの使い方やおすすめ商品も含め、ここからは雨キャンプで事前に知っておきたい20のことをご紹介していきます!

初心者雨キャンプ準備編:6つの対策

まずは、キャンプに行く前に準備しておきたいモノ・コトを6つご紹介します。

1)レインウェアを用意しておく

設営や撤収のことを考えると、両手が使えるカッパやレインコートは用意しておきたいところ。

100均などでも買えるカッパでも良いですが、テンションが上がるデザインのレインウェアを探してみるのもおすすめです。

筆者
筆者はkiu(キウ)のレインウェアが好きです。デザインがおしゃれ。

2)防水シューズを用意する

レインシューズ、もしくは防水機能のあるシューズを持っておくのがおすすめ。

わたしが普段から履いているのは、コロンビアの防水機能つきシューズです。

筆者
スっと脱ぎ履きできるので、テントの出入りもラク。ただし土砂降りだと、くるぶしから雨水が侵入するので注意です。

夫はキーンの防水ブーツを履いてます。

雨が強い場合は、これぐらいの丈感はほしいところです。

防水で、かつ動きやすいシューズを選びましょう!

3)ゴミ袋とシートを用意する

雨キャンプには、以下の2つを持って行くと便利です。

便利アイテム
  • 大きめのゴミ袋複数枚
  • 汚れたら捨てられる大きめビニールシート

ゴミ袋は、濡れたテントやタープを入れて持って帰ってくる用。

ビニールシートは、設営&撤収の際の作業場として使います。

筆者
ゴミ袋とビニールシートの使い方は、後程くわしくご紹介します!

4)ペグは長めで頑丈なものを

ぬかるんだ地面にしっかり刺すために、ペグは長め&頑丈なものがあると安心。

筆者
ゆるくなった地面はペグが抜けやすいです。雨に加えて風もあったりするとなおさら…!

わたし達は、こちらのスノーピークのペグを使っています。

最初から買えば良かった!スノーピークのペグ&ハンマーがキャンプ初心者にもおすすめ

2020年1月19日

5)タオルは多めに準備

設営や撤収作業は、思った以上に雨にぬれたり、泥で汚れたりするもの。

汚れてもいいタオルを含め、枚数は多めに持っておくのが安心です。

6)近くの温泉などを探しておく

雨に濡れたまま過ごすと風邪をひいてしまうので、設営や撤収で濡れた場合は近くのお風呂へGO!

事前に、近隣の温泉やスーパー銭湯を探しておくのがおすすめです。

初心者雨キャンプ設営編:8つのポイント

ここからは、雨キャンプでの設営のポイントを8つご紹介します。

筆者
設営にも撤収にもいえることですが、基本は雨が弱まっている間を見計らって動くようにしましょう!

1)水はけの良いサイトを選ぶ

サイト選びに関しては、以下のポイントをおさえた「水はけの良いサイト」を選びましょう。

サイト選びのポイント
  • 斜面の高い方に位置するサイトを選ぶ
  • 水たまりになりそうな場所は避ける
  • 木の下を選ぶと雨がやわらぐ

もっとも重要なのは、雨が一気に降った時に水が溜まって浸水したり、最悪の場合流されたりしそうな場所を見極めること。

水は高いところから低いところへ流れることを考慮して、サイトを選びましょう。

筆者
あと個人的には、地面が土や砂利の場所だと、ギアが泥だらけになって撤収が面倒…。芝生があるキャンプ場なら、芝生の上の方がおすすめです。

また、川沿いのサイトはいつ増水するかわからないので、絶対にやめましょう!

2)タープから張ってその下で作業する

設営時に雨が降っている場合は、まずタープを張るのがおすすめ。

屋根さえつくってしまえば、あとはその下で濡れずに作業ができます。

筆者
タープ設営→テント設営→チェアやテーブルなどのギアを出す…の順番がおすすめです。

また、既に地面がぬかるんで汚れそうな場合は、準備編でお伝えした「ビニールシート」を敷いて、その上にタープを広げるのもおすすめです。

3)テントとタープを連結しておく

連結の仕方はテントの構造によるけど、我が家はこんな感じ

テントとタープの間の移動で雨に濡れてしまわぬよう、テントの出入口をタープと連結しておきましょう。

繋げ方はテントの構造によるのですが、イメージとしては「テントの出入口にタープの屋根がある状態」になるように設営する感じです。

▼タープを持っていない人はこちらもチェック!

【初心者向け】失敗しないタープの選び方&おすすめタープ4選

2017年5月29日

4)テントの下には必ずグランドシートを敷く

下に分厚めのビニールシートを

テントの床が雨水で浸水しないよう、必ずグランドシートを敷きましょう。

筆者
グランドシートとは、テントの下、つまり地面に敷くシートのこと!

テントに合った専用の物をメーカーが出している場合もありますが、フィットするものがなければテントの底と同じサイズの分厚めのビニールシートでもOK。

ただし、必ずテントの底よりも小さくなるように折りたたんで使いましょう!

筆者
テントからはみ出ていると、降ってきた雨水がシートとテントの間に溜まってしまって意味がないので…!

ちなみに晴天時のキャンプも、朝露対策や底冷え対策として敷いておくのが良いです。

5)テントやタープは水が流れるように張る

タープやテントに雨水が溜まると、倒壊する恐れも…。

設営時に、以下の2点に配慮しましょう。

テント・タープ設営のポイント
  • 水が流れるような傾斜を意識する
  • 流れやすいようにピンと張る

また、古いテントやタープは撥水機能が衰えているかも。

可能であれば、事前に撥水スプレーをかけておくのがおすすめです。

筆者
とはいえ、事前に晴れている日に設営してスプレーをするのはなかなか難しい…

今後は、毎回キャンプ終わりの撤収時にメンテナンスするのがおすすめです(晴れていれば…)。

6)フライシートは内巻きにする

意外に見落としがちなのが、テントの出入り口のくるくるする部分。

外巻きにしちゃうと降り注ぐ雨が溜まっちゃうので、必ず内巻きにしておきましょう!

7)ペグに大きめの石などをかぶせておく

風が強かったりしてペグが抜けないか心配なときは、大きい石などをペグの上にかぶせるのがおすすめです。

ペグの重しにする意味と、ペグの上に屋根をつくることで、ぬかるみを少しでも抑えられる感じがします。

筆者
なかなか手頃な石があるケースも少ないかもしれませんが…知識として。

8)チェアなどの脚にラップを巻く

泥汚れが激しそうなキャンプ場の場合は、チェアなどの脚にラップをぐるぐる巻きしておくのもおすすめ。

ラップで巻いて、輪ゴムでとめればOK!

設営時はちょっと手間がかかりますが、撤収時はラップを捨てるだけでいいので、作業が減ります(ゴミは増えてしまうけれど…)。

筆者
ラップが薄手だとすぐ破けてしまうので、厚手&何重にもするのがポイント。

初心者雨キャンプ撤収編:6つのポイント

撤収時の雨に傘の下で呆然とする筆者

個人的に一番嫌なのが、撤収時に雨が降ること…。

筆者
片づける手間が増えてしまう…

少しでも手間を減らすための、6つのポイントをご紹介します。

1)片付けはシートの上でする

大きめのビニールシートを持って行こう!」と準備編でお伝えしましたが、ココで使いましょう!

タープの下にシートを敷いて、この上で作業をします。

筆者
泥や芝生などがつくのを防ぐためです!

2)ペグやチェア・テーブルの脚はとりあえずザっと拭く

ギアに雨水・泥・芝生などが付着していると思いますが、余裕がない場合はとりあえずサッと拭き取って、帰ってからしっかり拭くのがおすすめです。

筆者
雨の中の撤収、結構大変なので…!

3)まずは小物から片付ける

タープの下でテントの撤収作業までするので、先にチェアやテーブルなどの小物をすべて片付けましょう。

タープの下のスペースをあけてから、テントの撤収に移ります。

3)最後にタープをたたむ

設営時と同じく、作業はすべてタープの下で行います。

そのため、タープをたたむのは最後!

地面につくと汚れてしまうので、ビニールシートの上でたたむのがおすすめです。

筆者
設営時とは逆で、チェアやテーブルなどのギアをしまう→テント撤収→タープ撤収…の順です。

4)テントやタープはとりあえずゴミ袋に

大きめのゴミ袋を持って行こう!」と準備編でお伝えしましたが、使うのはココです。

濡れたテントやタープを収納袋に入れると、袋も濡れるし、しまうこと自体もなかなか大変。

そこで、フライシートやタープは、ある程度たたんだらそのままゴミ袋に突っ込むのがおすすめ!

筆者
次に書きますが、どうせ帰ったらまたすぐ広げるのです!

5)帰宅後テントやタープを干す

狭いベランダをテントが占拠する図

濡れたテントやタープは、帰ってきたら干しましょう

お庭やガレージがある方は、そこに設営するなどして。

マンションの方は、筆者と同じく頑張ってベランダに干しましょう。

筆者
筆者の家のベランダはとても狭いので、大きいテントを干すのが本当に厳しい…

濡れたままにしておくと、カビが生えたり、生地が劣化したり…。面倒ですが、干すっきゃない!です!

雨キャンプは、それはそれで楽しさがある!

ここまで読んで「え~、雨キャンプ大変そう…」と思うかもしれません。

そして正直に言えば、雨キャンプは大変です。

筆者
筆者も晴天のキャンプの方が圧倒的に好きです(ハッキリ)。

ただ、雨キャンプならではの楽しさもあるんです。

ということでここからは、雨キャンプの楽しさを3つご紹介します。

1)人が少なくて静か

雨キャンプの晴れ間に見えた雲海

雨の日は、やはりキャンプを中止・延期する人も多いのか、キャンプ場も比較的空いています。

わたし達は静かに楽しむ方が好きなので、人が少なくて静かなのは雨キャンプの大きなメリットです。

2)雨音を聴きながらお酒を飲むのは楽しい

テントの中から雨空を臨む

テントやタープに落ちてくる雨の音を聴きながら、お酒を飲んでおしゃべりするのも楽しいです。

意外にも、印象に残っているキャンプは雨が降ったときのことが多いかも。

筆者は夫婦でキャンプに行くので、じっくり語らう時間が増えるからなのかもしれません。

3)雨上がりの素敵な景色が見られる

雨が上がって虹が!

雨が上がった時や、ちょっとした晴れ間に見られる景色。

それまでどんよりしていた空から、一気に彩りが増すから、嬉しさもひとしお。

カメラを持ってキャンプ場内を散策するのが、楽しい時間です。

しっかり対策&準備をして雨キャンプを楽しんでくださいね

そりゃあ晴れていた方が爽快で楽しいのですが、雨も雨ならではの味わいがあると思います。

どの程度の雨であれば決行できるのか、また雨キャンプでの対策など、この記事が参考になったら嬉しいです。

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2020年3月19日、芸術新聞社より発売。

これからキャンプを始める方向けに、わかりやすく書きました!

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