星空のもと、焚き火を見ながらまったりする時間。
「これぞキャンプ!」という感じがしますよね。
ただ、実際に焚き火に挑戦しようとすると「これってどうすればいいんだろう?」という疑問点がたくさんありました。
- 焚き火をするにはどんな道具が必要なの?
- 焚き火って難しいのかな?
- 事前に知っておいた方がいいことってある?
- 初心者でも簡単な火のつけ方って?
この記事では、キャンプ歴5年の筆者が、まったくの初心者から焚き火を始めた際に悩んだポイントを踏まえて、くわしく解説していきます!
もくじ
初心者が焚き火を始めるのに必要な道具
まずは、焚き火をするために必要な道具ついて。
基本の道具としては、以下の6点が最初にそろえるべきアイテムです。
- 焚き火台
- 薪用の長いトング
- 革グローブ
- チャッカマン・トーチ
- 着火剤・焚きつけ
- 薪
ひとつずつ、くわしく説明していきます!
1)焚き火台
直火NGのキャンプ場も多いですし、焚き火台を持っておきましょう。
わたしたち夫婦は「2人にぴったりなサイズ」ということで、LOGOSの焚き火台を使っています。
▼レビューはこちら
大きさや持ち運びやすさ、見た目なども含めて、自分好みの焚き火台を選びましょう!
ユニフレーム | スノーピーク | コールマン |
頑丈だと評判 長く使いたい人におすすめ。3~4人ぐらいでも使いやすい大きさです。 |
人気商品 S(1-2人用)/M(2-3人用)/L(3-4人用)がある。収納時のコンパクトさが魅力。 |
シンプルな定番品 大きいので4~5人での利用にも向いています。 |
2)薪用の長いトング
火がついた薪を動かしたりするための、長めのトングも必要です。
我が家はBBQの炭用のトングと兼用で、バンドックのジャンボトングを使っています。
3)革グローブ
トングで薪を追加したり動かしたりする時、手が火や火の粉に触れたら危ないので、必ず革手袋をしましょう。
薪を触る時も結構トゲが刺さったりするので、革手袋で作業するのがおすすめです。
4)チャッカマン・トーチ
マッチやライターでも火をつけられますが、柄の長いタイプのチャッカマンやトーチの方が使いやすいです。
ちなみに100均にも売っていて、それでも全然OKです。
5)着火剤・焚きつけ
新聞紙や枯れ葉などでもOKなのですが、初心者は念のため着火剤を持っていくと火がつけやすくて安心です。
こちらの「文化たきつけ」は18本入りで数百円なので、重宝してます。1回につき1~2本ぐらい消費する感じ。
6)薪
薪は事前に購入していくのもアリですが、たいていキャンプ場にも売ってます。
キャンプ場で売っている一束で、ざっくり2~4時間ぐらいが目安です(木の種類や一度に燃やす量にもよりますが)。
ちなみに薪には2種類あります。
- 針葉樹:火がつきやすいが、すぐ燃え尽きてしまう
- 広葉樹:火がつきにくいが、火が長持ちする
ただ、初心者はそんなに気にしなくてもいいかな…?と感じました!
キャンプ場で売っている薪は針葉樹が多いので、少し多めに購入しておくと良いかもしれません。
薪割はしなくてもいいの?
「焚き火といえば、薪を割る必要があるのでは?」
と、思う方も多いと思います。
それは半分正解で、基本的には薪割をした方が、スムーズに焚き火ができます。
ただ、面倒くさがりなわたしたちは、薪割をせずに焚き火をしています。
薪割の必要がないのは、以下の3つの条件がそろった場合です。
- キャンプ場で売られているような薪を使う
- ↑この薪が入るサイズの焚き火台を使う
- 着火剤を使う
キャンプ場では、このような薪の束が売られています。
ある程度細く割ってあるので、この薪が入るサイズの焚き火台を使っていれば、割らなくても着火できます。
また、既に紹介した着火剤も必須です。太い薪に着火剤なしで火をつけるのは、至難の業なので…
それと、最初はなるべく細い薪を選んで、着火しましょう!
「ソロ用の焚き火台だから薪割が必要!」「本格的に薪割から挑戦したい!」という場合は、ナイフや鉈を準備しましょう。
【初心者向け】焚き火のやり方
焚き火の手順を事前に知っておけば、キャンプ場であたふたしなくてすみますよね!
ということで、ひとつひとつていねいに解説していきます。
1)焚き火台を組み立てて設置
まずは焚き火台を組み立てて、設置します。
設置する際の注意点は、以下の3つ。
- テントやタープから1~2mほど離す
- 木や落ち葉から十分に距離をとる
- 平らで安定する場所に置く
多くのテントやタープは化学繊維でつくられていて燃えやすく、火の粉が飛んだだけで穴が開いてしまうので注意です!
2)焚き火の準備
今回キャンプ場で売っていた薪はヒノキ。針葉樹ですし、燃えやすい種類の木です。
さて、いよいよ薪を組んでいきますが、組み方のポイントはコチラ。
下から
- 着火剤
- 火のつきやすいもの(枝など)
- 細めの木
- 太めの木
の順番で組むこと!
まずは焚き火台の真ん中に着火剤を設置し、その上に拾ってきた枝などを置きます。さらに細めの木、太めの木の順で置きましょう。
その他の注意点はこちら。
- 最初に太い薪を置きすぎると火がつかずに消えてしまいがちなので注意
→太い薪を置かずに着火して、火が安定してから置くのもおすすめ! - 薪をたくさん置きすぎても空気の循環が悪くなるので、隙間を意識
3)いよいよ焚き火に着火
組み終わったら、着火剤に火をつけます。
細い薪に少しずつ火がついてきたら、空気を送って火を全体にまわしましょう。
火を絶やさないためには薪を適宜追加する必要がありますが、あまり一気に追加すると火が消えてしまいます。
焚き火の片付け手順!初心者が持っておきたい道具もご紹介
焚き火を終了する際の手順についても、まとめておきます!
1)火のついた薪は「燃え尽きるまで待つ」か「火消しツボ」へ
薪は燃え尽きると灰になって、焚き火台の下にたまっていきます。
もしまだ燃え尽きていない状態で焚き火を終了するとしたら、火が落ち着くのを待ってから、火消しツボに入れて鎮火させましょう。
ちなみに、火を消そうとして焚き火台に水をかけてしまうと、水蒸気や煙がモクモクと上がってしまって危険なのでNG。急な温度変化から焚き火台が変形してしまうことも。
また、焚き火で出た灰や炭は、必ずキャンプ場の指定の場所・方法で処理しましょう!
2)焚き火後のお手入れは必要?
焚き火台は特に手入れせず収納する人も多いようですが、わたしたちは自宅の中に保管するということもあり、灰が落ちたりしたら嫌なのでササッと水拭きをしています。
焚き火初心者が知っておきたい注意点4つ
ここまでの手順以外で、焚き火をする時の注意点を4つまとめておきます!
1)燃えやすい服は着ない
焚き火をする時は、化学繊維の服は避けましょう。
化学繊維は熱に弱く、火の粉が飛ぶと溶けて肌に付着しひどい火傷になってしまいます。
燃え広がりにくいコットン100%の服や防炎素材のアウターがおすすめです。
2)水は必ず用意しておく
火を扱っていますから、何かあったらすぐにかけられるよう、必ず水は用意しておきましょう!
バケツに汲んでおくのもいいし、2Lペットボトルを用意しておくのもいいと思います
特に風が強い日は、予想以上に火の粉が飛ぶ可能性もあるので…!
3)焚き火の世話をする時は必ず革手袋を
基本の道具としてご紹介した「革手袋」。
着火時だけでなく、薪の追加など焚き火の世話をする際は必ず着用しましょう!
4)着火剤はいっきに燃え上がるから注意
着火剤は、火に触れた瞬間からボワッと燃え上がります。
そのためチャッカマンなどの柄が長いものの方が、着火する時に安心。
コレもあると便利!焚き火初心者が持っておくと良い道具
マストではないけれど、「焚き火をするならコレもそろえておくと便利!」というものを2つご紹介します。
1)薪を運ぶためのバッグ「ログキャリー」
買った薪を持ち運ぶのに便利なのが「ログキャリー」です。「薪トート」と呼んだりも。
わたし達はAmazonで1800円ぐらいで買ったノーブランドのものを使っています。
薪を入れていないときは畳んでしまっておけるので、場所をとりません。
2)芝生を焚き火の熱から守る「焚き火シート」
焚き火台を使っても、焚き火台から放たれる熱で芝生が枯れてしまうことも。
芝生を守るために、最近では防熱素材の「焚き火シート」を使う人も増えてきました(わたし達も使ってます!)。
地面が砂利や土のキャンプ場では不要な場合も多いですが、芝生のキャンプ場に行く可能性があるなら、持っておきましょう!
初心者でもやり方&手順をおさえれば、焚き火を楽しめる!
焚き火を始めるにあたって、いろいろと心配事はあるかと思いますが……
正直、とりあえず道具をそろえて、今回紹介したような最低限のマナーを心得て現地へ行けば、あとは試行錯誤でなんとかなります!
「キャンプに行ってまでスマホ見たくないよ…」という人は、手前味噌ですがわたしの著書をぜひ!焚き火の手順も、まとめてます。
ゆったりコーヒーでも飲みながら、初めての焚き火、楽しんでくださいね!
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